福知山線の普通列車の編成といっても千差万別で、勿論これといって決まったものがあるわけではありません。ただ模型で再現するとなると、いろいろな形式を作る方が楽しいですし、それに応えて余りあるほどの形式が入手可能な状況ですので、できるだけバラエティに富んだ編成を、1970年代後半〜80年代前半という緩い時代設定で考えてみました。実在の編成そのままではなく、下記資料を元にアレンジしたものになっています。実際にはすべて異形式ということはむしろ稀だったようです。編成の順序は特に決めていませんが、
(大阪方)ナハフ10-ナハ11-スハ42-オハ46-オハ47-オハフ61-オハ35-オハフ33-スユニ61-マニ60(福知山方)
といったあたりで適宜取捨選択してDLに牽かせてみたいと思っています。
福知山線の荷物車でよく見かけたのはマニ60でしたが、たまにこれが入っていました。木製客車の台枠・台車を流用した郵便・荷物車で、この車番は、1920年頃に製造された17m級木造車ナハフ24017を種車として1953年に鋼体改造されてできたオハニ61 319を、1966年にさらに改造したものです。フジモデルのキット組立。客車としては2作目で、レタリングがやりたくて作ったようなものです。床下の配管なども作りこんでいる割には水タンクのサイズが大きいままだったりします。ホロも当時は付属のプレスのものを使用していました。保護棒はアダチとフジのパーツを混用。
スタンダードな戦前型オハ35で、KATOの完成品そのものです。屋根はスエード調スプレー+調色したグレーで仕上げています(鋼製屋根車以外は他も同様)。
戦後版オハ35の改良車で、これはキノコ型の折妻(ドアの横は絞っているが屋根部は広がっている)、鋼製屋根仕様のものです。この鋼製屋根という点については、どこかの実車写真で確認したはずなのですが思い出せず、今回、車番でWebを検索したところ、屋根はともかく車体が青色に更新されていたことを知りました。というわけで冒頭の時代設定からは青色にする方がよさそうなので、そのうち塗りなおして再度掲載するかもしれません。
谷川のキット組立。TR40台車はKATOのTR47で代用。編成中の色調に変化を持たせるために、エコーモデルのぶどう色2号を用いて濃い目にしています。
スハ43の台車をTR23に改造して重量を軽減した形式です。この車番は遅くに姫路から福知山に来たもので、DD54などに牽かせると時期的な不一致があるかもしれません。アルミサッシによって近代化されており、KATO製品の簡易加工の題材として恰好のものです。台車は日光のTR23にブレーキセットを追加し、エコーのパーツでコロ軸受化してあります(目立たないがこちらの方が大変)。
1970年代後半から86年に形式消滅するまで福知山にいた3車(26,27,28)のうちの1つです。フジモデルのナハフ11キット組立。車番19以降とする場合、車掌室の窓の幅はこれで良いのですが、位置は僅かに妻板寄りとなるのが正解のようです。屋根の雨樋の高さは、前回(ナハ10試作型))の反省から28mmとしました。
Part 2 は、マニ60、オハフ61、オハフ33、オハ46、ナハ11を予定しています。
(1998-2001製作、2001.11.11記)
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