■ マッハ模型 阪急1010→1100系

(2001.9.9) 前回照明の不手際で写真の写りが悪かったのため、改善しました。モノ自体は変わっていません(車輪への色入れを除く)

16番を始めた頃に製作したもので、一旦塗装完成後、しばらくしてから完全にバラして再度挑戦したのですが、今でも不満足な出来です。なにしろ最初の頃はキサゲ刷毛というような工具の存在も知らず、仕上げはヤスリのみでしたので修復できない深い傷があちこちに残ったりしています。前面の合わせやファンデリアのルーバー工作など面倒かつ困難なキットであったと思います(私の腕では)。マッハ模型店の店頭レイアウトに、非常にすっきりと仕上がった完成品が飾ってありました。

宝塚線で活躍した1100系を名乗っていますが、まったくの素組みで(キットのプロトタイプは1010系初期)、例えば床下機器がかなり異なっています。台車もブレーキが内側片締となったFS-312ですが、削るのも勿体ないのでそのままにしてあります(WBも異なるとのことです)。ナンバーを変えただけの完全な自己満足です。

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ナンバーはキット付属の4文字一体パーツは使用せず、1文字ずつマッハの阪急数字エッチングパーツを貼りました。ワイパーもそのうち付けないと…
中が暗くて回送のようですが、阪急は外が明るければ室内灯を消して走っていますので…車内の工作は老後の楽しみに取ってあります(笑)

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おでこ部分は前面とは別のプレスパーツですが合わせるのが困難でした。ディテールをすべて後回しにしてこの部分をまず綺麗に仕上げるべきでしょう。仕上げ不足で肌がかなり荒れてしまっています(遠目にはわからないのですが)。

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1100(Mc)のサイドビュー。角度によっては分からないのですが、前面パーツは側板との接続が悪く横から見てくの字型になり、また全体的に上向きに傾斜してしまっています。合わせ前の調整が不足していたようです。このキットの曲げは全体にややオーバー気味でしたのでもっと納得行くまで修正する必要があったようです。

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1150(Tc)のサイドビュー。私はこの系の2扉というのは馴染みがなかったのですが、3扉改造はおそらく最初から自作するに等しい難作業となるでしょう。
Tcなのに抵抗器があって変ですが、資料が揃えば床下も正しくアレンジしたい所です。1100系は1010系と違ってM'c車がないため、キットそのままでM'cという設定にできないのです。

客扉のエッチングによる羽目板部分は非常に薄くなっています。一箇所だけ誤ってここをピンセットで押して保持していたらくっきりと跡が出てしまいました。今ならくりぬいてから裏打ちを当てて修復するところですが、この頃はそういう智恵もなくあきらめていました。

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ルーバーの工作は最も面倒な部分で、切れ込みのある薄くて長い帯板5枚を櫛形の小パーツ(縦桟の数と同数)に差し入れて接着するようになっています。これを2台で4組作る必要があります。1010系の美しさを醸し出しているのがここだと思いますので、我慢して少しずつ進めました。なお、この帯板には方向がありますので注意が必要です(逆にすると縦桟と突き合わせて組み込んだ時に隙間ができてしまいます)。

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屋根上はキットの図面通りあっさりとヒューズへの配線2本と避雷器への配線1本のみにしています。機芸出版社の「日本の車両スタイルブック」を見ると1100系は(同じ初期の形態であっても)機器が増えて少し複雑になっているようですが…。パンタグラフはキット付属のものが歪んでへろへろになっていたので、フクシマのPT-42にしました。屋根の塗色はグンゼアクリルの明灰色です(その他はキットの指定どおりの調色ラッカーを使用)。ウェザリングは施していません。

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アルストーム台車は1010系オリジナル(FS-311)のまま。一体ロストパーツです。

nose1001

車内はだいたいこんな感じでした。能勢電1030(元阪急1032) (2001.4.29,川西能勢口)

(1998完, 2001.5.13記)



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